nuro_basics

nuxt/contentでBlog入門

現在「NURO光 G2 V」はキャッシュバックキャンペーンや1年間月額料金を安くするキャンペーンなどを実施していますが、キャンペーンの内容が違いすぎて、どのキャンペーンが月額料金を一番安くできるかわかりにくいです。

この記事では、キャンペーンごとに月額料金や工事費、キャッシュバックなどの契約期間にかかる料金総額を集計した内訳表を作成することにより、契約期間料金総額、実質月額料金を把握し、公式キャンペーンのうち、どのキャンペーンが一番月額料金を安くできるか示していきます。

基本情報 (運営会社情報)

NURO光は、Sony Network Communications Inc.により運営されている光回線サービスです。

Sony Network Communications Inc.は以前、東京証券取引所1部上場していましたが、2013年1月ソニーによるTOBにより完全子会社化され、その後2016年3月にソニーとソニーモバイルコミュニケーション間での株式交換により、現在はソニーモバイルコミュニケーションの100%子会社、ソニーの孫会社という資本関係となっています。運営母体がソニーであり巨大企業が運営するため安心ですね

なお、Sony Network Communications Inc.は、ひかり回線の別サービスであるSo-netも運営しています。

特徴その1 - ダークファイバー

ダークファイバーとは、NTT東日本、西日本などの通信事業者が敷設した光ファイバーのうち利用していない回線のことです。

光ファイバーの敷設には莫大なコストがかかるため、敷設時に将来の使用を見越して多めに敷設しています。多めに敷設することで未利用となっている光ファイバー=ダークファイバーが生じますが、2001年に未利用となっている光ファイバーを一般事業者への貸出すことが認められました。

NURO光は、このダークファイバーをNTT東日本や西日本から比較的安い価格で借り受けることにより、自社でサービスを行っています。なお、auひかりも一部の回線をダークファイバーで運用しています。

ダークファイバーの特徴1(初期投資がかかる一方、格安で借りれるため、利用者の月額料金を安くできる)

ダークファイバーにより光回線サービスを行うということは、自社でひかり信号を送る回線設備、ネットワーク構築などの初期投資が必要となり、また保守・運用コストがかかることになります。

したがって、初期コストを負担できるだけの多額の資本を持つソニーのような会社ではないと、ダークファイバーをうまく活用することはできません。

一方、初期コストをいったん負担してしまえば、比較的安価にダークファイバーを借りれるため、スケールメリットを享受できます。つまり、多くの光回線利用者を獲得することができれば、利用者に比較的安い月額料金で光回線を提供しても利益を得ることができるのです。このため、NURO光は他の光回線と比べても月額料金がかなり安く抑えられています。

ダークファイバーの特徴2(工事が2回必要になるので光回線の開通まで時間がかかる)

NURO光を利用するには宅内工事、屋外工事の2回の工事を行う必要があります。宅内工事についてはNURO光を運営しているソニーネットワークコミュニケーションズが行います。一方で、電柱から光ケーブルを自宅まで接続する屋外工事はNTT東日本・西日本側の業者が実施します。ダークファイバーは、NTT東日本・西日本が所有しているためソニーネットワークコミュニケーションズ側が工事できないからです。

宅内工事・屋外工事のイメージ図

通常、宅内工事が終わってから屋外工事の日程調整が行われる流れとなっており、開通まで最短で1ヶ月〜2ヶ月かかります。宅内工事はNURO光申し込み時に日程を確定させることができるのですが、屋外工事については宅内工事終了後に、屋外工事日が決まり次第連絡する旨伝えられます。この屋外工事日程が決まるのが遅いとの口コミはそれなりにあります。NURO光のデメリットは、工事が2回あり開通まで時間がかかることだと思います。

私の場合、幸いなことに申し込みから1ヶ月程度で屋外工事が終了し、その日から利用できるようになりました。

申込日:2020年03月20日 宅内工事日: 2020年04月03日 屋外工事日: 2020年04月25日

特徴その2 - GPON+ONUで速度が超早い!

まずは、PONから説明します。1本の光ファイバーは非常に高いため、1世帯で利用すると非常に高い回線料金がかかります。そこで、1世帯でも光ファイバーを利用できるように考え出されたのがPONの技術です。

PONとはPassive Optical Networkの頭文字をとった名称で、光ファイバーをNTTの局舎で4分岐、局外の電線に局外スプリッタを配置して8分岐させて、1本の光ファイバーを複数利用者(4×8=32利用者)で共有できるようにネットワークにしたものになります。

従来から光回線サービスを提供しているフレッツ光などは、ADSLに対抗するためにGE-PONを整備し、1Gbpsの速さでシェアを伸ばしてきました。一方、NURO光は後発ということもあり、PONの比較的新しい規格であるG-PONを導入・整備し、下り2Gbpsの速度を実現しています。なお、GE-PONからG-PONに変えるにはコストがかかるため、フレッツ光等の他のサービスがG-PONに変更するハードルは高く、現状ではほとんどのプロバイダーがGE-PONを採用しています。

光回線業者PON技術速度(最大)
NURO光G-PON下り最大2Gbps/上り最大1Gbps
フレッツ光GE-PON上下最大1Gbps
光コラボGE-PON上下最大1Gbps
auひかりGE-PON上下最大1Gbps

NURO光ではONUの無線LAN規格も速度に貢献しています。ONUはOptical Network Unit の略称で、日本語では「光回線終端装置」と言います。

この装置は光ファイバーで家庭に届いた「光信号」をPCやスマホなどで利用できる「デジタル信号」に変換するものです。

ONU自体はどの光回線サービスでも必ずついているのですが、NURO光の場合、ONUに無線LAN機能がついており、この無線LANの規格が他の光回線サービスと比べると優秀なのです。具体的には、無料で貸与されるONUに付いている無線LANの規格がすべて「IEEE 802.11」になっており、無線の高速化を実現しています。

NURO光で無料で提供されるONUのスペック一覧(NURO光公式HPより)

機種有線LANポート数TAポート数無線LAN下り最大通信速度無線LAN規格周波数
ZXHN F660T31450MbpsIEEE 802.11 a/b/g/n2.4GHz 5.0GHz
HG8045j31450MbpsIEEE 802.11 a/b/g/n2.4GHz 5.0GHz
HG8045D31450MbpsIEEE 802.11 a/b/g/n2.4GHz 5.0GHz
ZXHN F660A311300MbpsIEEE 802.11 a/b/g/n/ac2.4GHz 5.0GHz
HG8045Q311300MbpsIEEE 802.11 a/b/g/n/ac2.4GHz 5.0GHz
FG4023B311300MbpsIEEE 802.11 a/b/g/n/ac2.4GHz 5.0GHz

特徴その3 - 戸建の実質月額料金は光回線の中では最安

NURO光で現在行っている12ヶ月間月額980円で利用できるキャンペーン(NURO 光 G2V PLan)の料金総額、料金総額を2年間利用した場合の実質月額料金は下記の通りとなっており、期間限定のキャッシュ・バック5,000円を加味すると、税込の実質月額料金が3,504円、税抜の実質月額料金が3,167円と他を圧倒する安さで光回線を利用することができます

項目内訳
料金
① 初期費用(契約事務手数料)3,0003,000
② 月額支払 1年目980 × 12ヶ月11,760
③ 月額支払 2年目4,742 × 12ヶ月56,904
④ 工事費残債(注)1,334×7ヶ月9,338
①〜④に係る消費税8,100
キャッシュバック-5,000
Total Cost(総支払額)84,102
実質月額料金(税込)3,504
実質月額料金(税抜)3,167

(注)NURO光は工事費実質無料と言っているので、31ヶ月まで利用すると工事費が実質無料になります。ただし、解約違約金がかからないのは2年(24ヶ月)ごとになるため、31ヶ月利用すると4,742円という比較的高い月額料金を7ヶ月分払い、かつ、解約違約金9,500円も負担するため、実質の月額料金が高くなります。したがって、24ヶ月で解約して工事費残債9,338円を払うのがリーズナブルと言えます。

特徴その4 - NURO for マンションプランの対象マンションであれば最安

「NURO for マンション」の月額料金は同一マンションに居住している方で、かつ「NURO for マンション」を利用している人数によって変わってきます。マンション内に「NURO for マンション」利用者が4人いれば月額料金は2,500円、マンション内に利用者が10人以上で月額料金が1,900円といった形になります。詳細を下記表にまとめましたのでご覧ください。なお、契約が4人未満になると提供終了(強制解約)になるため100戸以上の比較的大規模なマンションに限定されてサービスが提供されているのが実状です。

マンション居住者の利用人数Hands-up会費基本料金月額合計
4人900円1,600円2,500円
5人900円1,600円2,500円
6人900円1,600円2,500円
7人800円1,600円2,400円
8人700円1,600円2,300円
9人600円1,600円2,200円
10人以上300円1,600円1,900円

提供エリアや提供されているマンションの数が少ないといった点がデメリットではありますが、マンションでの利用者が10人以上で税込2,090円、税抜1,900円と圧倒的に安い価格になっていますので提供エリア・提供マンションの方はぜひ利用すべきですね。

特徴その5 - 提供エリアが限定されている

NURO光を利用できるエリアは全国ではなく、下の表の緑色の都道府県に限られています。まだ全国で提供されているサービスではないです。

NUROサービス提供エリア

  • 北海道:全域
  • 関東:全域(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)
  • 東海:一部地域(愛知、静岡、岐阜、三重)
  • 関西:一部地域(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良)
  • 九州:一部地域(福岡、佐賀)
NUROのサービス提供エリア

特徴その6 - セット割が適用できるスマホ代が安くなる!

ソフトバンクのスマホならセット割が適用できる

ソフトバンク光、ソフトバンクair、NURO光はいずれもおうち割光セットが適用できます。

おうち割光とは、ソフトバンクスマホ利用者がソフトバンク光、ソフトバンクair、NURO光のいずれかのサービスを契約すると、家族のソフトバンクスマホ料金が500円〜1,000円割引かれるセット割引のことです。

割引料金が500円なのか1,000円なのかも重要ですので下の表に記載しました。現在新規で提供されているのは割引料金1,000円のプランになります。家族3人の場合3,000円が割引かれます。

なお、ソフトバンクairを除き、光電話が必要ない方も光電話に加入する必要があるため、必要ない方にとっては500円追加で費用が発生することになります。したがって、光電話が不要な方は3,000円ー500円=2,500円割引になります。

★おうち割光の割引料金(スマホプランごとに記載したもの)

割引対象キャリアソフトバンク
光電話加入オプション必須(最低500円)
最大適用台数1契約につき10台まで
適用範囲同居している人、別に住んでいる親族
割引料金1000円のプランデータプランメリハリ/データプランミニフィット
データプラン50GB+/データプランミニ
データプラン50GB+/ミニモンスター
データ定額50GB/20GB/5GB
パケットし放題フラット for 4G LTE
パケットし放題フラット for 4G
4G/LTEデータし放題フラット
4Gデータし放題フラット+
割引料金500円のプランデータ定額(おてがるプラン専用)
データ定額ミニ 2GB/1GB データ定額(3Gケータイ)
パケットし放題フラット for シンプルスマホ
ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE
ベーシックデータ定額プラン for 4G

まとめ

この記事のまとめ

  • SONYが母体のSony Network Communicationsが運営のため安心
  • ダークファイバーの利用により、光回線を格安で運用できている
  • 工事が2回あって開通まで1〜2ヶ月程度かかるので申し込みは早めに!
  • 速度が他社回線に比べて速い。最大下り速度は2gbpsと他の回線の2倍!
  • 提供エリア、提供マンションが限定されている→提供外エリアの方はこちらの記事をご覧ください!
  • ソフトバンクユーザーはお家割ひかりセットでスマホ利用料がお得に!